日本サッカー Jリーグ進化中

ビッグクラブのサッカー専用スタジアムで試合を観戦

シュート

1993年にJリーグが開幕した当時、サッカー専用スタジアムを本拠地にしているクラブは3つしかありませんでした。それは鹿島アントラーズ・横浜マリノス・清水エルパルスの3クラブです。しかし、当時のカシマサッカースタジアムの最大収容人数は1.5万人で、マリノスとエスパルスのホームスタジアムも最大収容人数は2万人以下でした。そんな中、2000年代に入ると浦和レッズの本拠地であるさいたま市に6万人以上を収容できる日本初の本格的なサッカー専用スタジアム(埼玉スタジアム)が完成します。

それまで、駒場スタジアムという陸上競技場を本拠地としていたレッズは2001年まで長く低迷を続けていた歴史をもつクラブです。しかし、陸上競技場よりサポーター達の声援が伝わりやすい埼玉スタジアムに本拠地を移してからは、間近で聞こえる5万人以上の応援の声を武器に快進撃を続けました。そして、2006年にはこのスタジアムでリーグ戦初優勝を決めたほか、翌2007年にはACL決勝第2戦を戦って試合に勝ち、サポーターの目の前でACL優勝を達成します。この頃からチーム力・サポーターの熱気が際立つ浦和レッズは日本一のビッグクラブと称されるようになっていきました。

この埼玉スタジアムで開催される試合の魅力としては、まずレッズの試合の場合だと需要な試合の時にはサポーター全員がコレオグラフィーを作成します。選手入場時に全容が明らかになるコレオグラフィーの芸術度の高さは海外でも有名なため、埼玉スタジアムで試合を観戦したいなら、大一番がおすすめといわれています。また、メインスタンド・バックスタンドでは座って試合を観戦できますが、応援の声を間近で聴きたい場合はゴール裏の席を予約すると、より熱気を肌で感じられます。